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錦鱗館コンサートのお知らせ

 お久しぶりです。サークルの催し物がないと更新がなかなかできませんが、毎日変わらず活動は続けているのでご心配無く。今年度の新入生の中には「ブログを読んで来ました!」という人が結構いて、初めのうちにわりと良いペースで記事を書いていたのが功を奏したのかと、改めてネットを介した情報発信の影響力の強さを思い知りました。あんまり更新されていないとちゃんと活動しているのか疑問を持つ人も多かろうということで、できるだけ間が空かないように記事を書いていこうと思っているのですが……、それはそれで難しいものです。
 話は変わってコンサートのお知らせです。5月22日(日)の14時から、吉田山にある錦鱗館(http://kinrinkan.cocolog-nifty.com/)という小さなホールで音研器楽部のメンバーによるミニコンサートがあります。プログラムは以下の予定です。

1. 『ゼルダの伝説 ~時のオカリナ~』 BGMメドレー
 (Fl.村山陽奈子 Vn.橋本真友里 Vn.西村希 Va.橋本莉沙 Vc.山上昂太郎)

2. プロヴァンスの風景 / モーリス
  アヴェ・マリア / カッチーニ(Sax.高橋健 Pf.柳原文香)

3. 水の精と不謹慎な牧神 / セヴラック(Pf.藤原圭哉)

4. アダージョ ロ短調 K.540 / モーツァルト
  アヴェ・ヴェルム・コルプス K.618 / モーツァルト=リスト(Pf.佐藤馨)

5. 即興曲変ト長調 Op.90-3 / シューベルト(Pf.松永修)

6. 無伴奏ヴァイオリンソナタ第3番 ニ短調 / イザイ(Vn.西村希)

7. 平均律クラヴィーア曲集第1巻 第21番 変ロ長調 BWV.866 / J.S.バッハ
  練習曲第5番『黒鍵』変ト長調 Op.10-5 / ショパン
  バラード第3番 変イ長調 Op.47 / ショパン(Pf.長谷川聡一朗)

8. ピアノ五重奏曲第2番 イ長調 Op.81 より 第1楽章 / ドヴォルザーク
 (Vn.吉貞祥護 Vn.橋本真友里 Va.橋本莉沙 Vc.山上昂太郎 Pf.松永修)

 入場無料の肩肘張らないコンサートですので、軽い気分でふらりとお立ち寄り頂ければ幸いです。思いの外、色々なソロもアンサンブルも楽しめる内容になっています。多少場所が分かりにくいかも知れませんが、「五山の送り火」で有名な大文字山を一望できる美しいお庭を持つサロンですので、音楽だけでなく景色も味わって頂きたいなあと思います。

《私の好きな録音⑧》
 ハロルド・バウアーは初めのうちヴァイオリニストを志していたのですが、かのパデレフスキの助言を受けてピアニストに転向したという一風変わったキャリアの持ち主です。一体どうして私はこのお世辞にも有名でないピアニストの名を知っているのか、今となっては真相は闇の中(自分もよく覚えていない)ですが、この演奏家との出会いは本物の幸運に数えていいものだと思っています。
 彼の演奏は華やかでもなければ親しみやすいものでもありません。聴く度に「玄人向きの演奏だなあ」と思わずにはいられません。しかしかと言って全くの無風流や没個性というのでもないのです。むしろその逆で、個性を越えたところから音楽それ自体が語りかけてくるような不思議な感覚に襲われるのです。これはなかなか味わえない感覚です。
 彼の鳴らす芸術は、鍵盤の限界よりもっと下の方、音符よりもさらに深く沈みこんだ所で鳴り響いているという印象を持ちます。幾つものピアノ弦で形作られた、聴衆を安易に魅了する魔法の防壁(それは油断したら低俗な手品に成り果てる)を難なく、しかし厳かに通り抜けた所にバウアーは自らの魂を共鳴させているようです。だから聴く側は、心よりもさらに一層深いところから静かに揺さぶられていることに気が付きます。自分の中にある、心よりももっと人間としての原初の部分が音楽に「耳を傾ける」ようになる、これは非常に幸福な瞬間です。
 ブラームスのピアノソナタ第3番は古今のピアニストがこぞって取り上げる名品であるだけに、リヒテルが「わざわざ自分が弾かなくても……」と言ったのはまさにその通りです。ここでのバウアーは質実剛健で歪みのない音楽を立ち上がらせており、また全体がとても良いプロポーションで貫かれています。私がこの曲を聴いて飽きが来なかったのはバウアーが初めてでした。5楽章もあるだけに形式としてのまとまりが見失われそうになることは色んな演奏を聴いていてしばしばですが、バウアーの語り口は雄弁かつ説得力に富むもので、他には見られない個性的な表現があるにも関わらず概観すると優しくシンプルで自然体になっているのです。これはもはや「音楽がそうしろと言った」のだと私は思っています。
 バウアーの幻想的な側面が表れたシューマンの幻想小曲集 Op.12はこの曲の最も偉大な演奏の一つです。第1曲「夕べに」、その初めの1音が鳴った瞬間に私達はもう逃れることの叶わぬ身となります。かつてこの曲がこんなに現実感のかき消えたトーンで、まるで夢でも見ているかのように響いたことがあったでしょうか。夢見心地で他に何も要らなくなるような満ち足りた至福の時間、しかし時折さっと影を落とす不安の陰影は、私達を幻想の夜へと誘う手招きであり、同時に浮かんでは消える夢への切なさでもあります。バウアーのテンポとリズムはひどく危うい加減でギリギリのバランスを保っており、それが我々を現実の地平から浮き上がらせ、そして私達は一度地面から足を離してしまえば(「飛翔」)あとは流れに抗うことも出来ずに彼の音楽の幻覚に身を委ねる外は無いのでしょう。
 彼の録音にはピアノロールのものや、あとは唯一の映像記録であるジンバリストとの『クロイツェル・ソナタ』の第2楽章などもあります。以前は全て集めようとするとかなりの根気と努力を要しましたが、ソロ録音全集として集成されたCDセットがようやく発売されて、それからyoutubeにもいくつかの演奏が上がっています。ベートーヴェンのピアノソナタ、ショパンやリストの小品、自身の編曲によるバッハ作品等々、彼の演奏は一級品として聴かれ続ける価値のあるものばかりですから、ぜひご一聴して頂きたいです。
 しかしヘスといいソロモンといいカーゾンといい、イギリスには私の好きな名匠がたくさんいて嬉しいです。テレンス・ジャッドもイギリスの人とくれば、これは何か精神性のレベルで共感を受けるものがあるのかも知れません。
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【Severacさん】=“ツボ”ですw

e-499Severacさんですか(#^.^#)e-499

実は昨日【ヤ●オク】で落札した
Severacさんのv-341作品集が届いた所なんですw

こんな貴重な作品が“無料”で聞けるとか,
丸で夢みたいな話です・゜・(ノД`)・゜・i-202

【Ysayeさん】のviolin.sonata---。
またLPあるかどうか探してみます(  ̄▽ ̄)
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