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新歓コンサート&コンパなので楽しんで下さい

 今日からいよいよ京都大学は授業開始です。新入生にとっては待ちに待った日でしょう。昨日が入学式で、天気が生憎の雨だったのが残念でしたが、今日はなんとか持ち直すみたいでひとまず一安心です。桜も散ってしまうのではと心配されましたが、まだお花見に堪える程度には残っているみたいで何より。京都に来てから桜を観る暇もなかったという新入生の皆さんには、ぜひお花見で一息ついて欲しいと思います。丸太町橋付近なんて案外良い花見スポットですからね。
 それから今日は授業開始日であるだけではなく、そう、我ら音楽研究会器楽部の第1回新歓コンサート&コンパがあるのです。入学して次の日に新歓イベントを持ってくるという、なんとも無茶な威勢の良いスケジュールですね(自分はもう幹部回生ではないので経緯は知らないです)。これで雨降りだったら絶望的に人が来ないでしょうから、つまり天気は私達に味方したということでしょうか。うちのような零細サークルにとって新歓コンパの客足は非常な影響を及ぼしますから、これを読んでいる新入生もそうでない新入生も、臆することなくBOXまで足を運んで欲しいです。しかし毎回思うのは、あのBOXまでの道のりを見た時点で入会を躊躇する人が少なからずいるのではないかということなのですが……。あんな場所にまさかグランドピアノ3台とアップライトピアノ2台が設置されているとは思わないだろうし、たとえ辿り着いてもその正体がおんぼろプレハブ小屋ですからねえ。
 それに例えばどうですか? 恐る恐る中を覗いてみたら、リストのスペイン狂詩曲やブラームスのピアノソナタ第3番を真剣に練習している壮絶な現場に出くわすわけですよ。緊張しますよね。リストやブラームスならまだしも、これが例えばジェフスキのウィンズボロ・コットンミル・ブルースだとかサティのヴェクサシオンだとかウェーベルンの変奏曲だったら、新入生だってマニアばかりではないのだから知らない人からすれば気違いじみたサークルだと思われても仕方ないですよね(これらの曲が気違いじみていると言うのではない)。まあ、こちらも何の縛りもなく好きな曲を自由に弾いているのですから、こうした光景を目の当たりにしても、ありのままのサークルの姿を見ているのだと捉えて頂きたいと思います。ちなみに現在私の知る限りでは、ジェフスキもサティも弾いてる人はいないのでご安心(?)下さい。
 さて、本日の新歓コンサート&コンパは18時半からBOXにて行います。現会員の先輩方による演奏の後は、来て下さった皆さんとサークル会員で飲んだり食べたりです。お酒もありますが、未成年の人に無理やり飲ませるような非人道的なことはしませんし、成人の方でも度を越してBOX内を汚すような飲み方をされたら、もれなく元マネージャーから無慈悲な鉄槌が下ることになるのでご了承下さい。何はともあれ、純粋に音楽の好きな人の集まりであることには間違いないので、ちょっとでも興味の湧いた方はぜひとも万難を排してお越し頂ければと思います。

《私の好きな録音③》
 何だかんだの第3回目です。前回のカペル先生のコラムが白熱して知り合いから「お前って本当にカペル好きなんだな」と真顔で言われてしまいました。「好き」というのは恐ろしいですね。そしてふと考えてみたら、カペルに比べてリパッティに割く分量が少なすぎやしないかとも思われたので、リパッティ大先生についてもまた折を見て書き足せればと思っています。
 という訳で、今回は「グレン・グールド」の録音で私の好きなものをいくつか。これで私の三大好きなピアニスト「リパッティ、カペル、グールド」が出揃いました。と言ってもグールドは他の二人に比して録音が多いので、ここでは本当にパッと思い付いたものを挙げてみたいと思います。
 バッハのイタリア協奏曲は、私が初めて「演奏者」という存在を意識するきっかけとなった録音です。本人はあまりこの曲を好きではなかったみたいですけど、そのわりには何度も録音してるんですよね。バッハに関する限り、もちろんゴールドベルク変奏曲を含め、彼の録音は全て人類史的な遺産です。
 ブラームスの間奏曲集も忘れ難いディスクですが、自分は特にOp.117-2Op.118-2が好きです。彼のブラームスは落ち着きがなくエキセントリックに聴こえる時もありますが、(グールド本人が言っているように)自身がどうしようもないロマンチストであったことも如実に聴き取れます。ロマン派を毛嫌いしていたとは言っても、ちゃっかりメンデルスゾーンの無言歌やショパンのソナタ第3番なんかも録音してあるから、嫌よ嫌よも何とやらなのでしょうか。
 グールドが近現代の作品にもかなり開明的だったことは忘れてはなりません。彼の世代でヒンデミットをあれだけフィーチャーした人が果たしてどのくらいいたでしょう。中でもヒンデミットのピアノソナタ第3番は最終楽章がフーガであることもあって、かなり聴き応えのある録音です。グールドはヒンデミットのことを「対位法の名手」とかなり高く評価していたようですし、他にも各管楽器のためのソナタや歌曲も吹き込んでいます。
 最後にこれはあまり知られていないものですが、1959年のライブ録音でバーンスタイン指揮のニューヨークフィルとで残されたモーツァルトのピアノ協奏曲第24番はとんでもない演奏だと思っています。同曲にはジュスキント指揮のBBC交響楽団との有名な録音もありますが、個人的にはこちらの方が魅力的に響きます。そもそもグールドのモーツァルトはソナタ全集の悪名高さからほとんど聴いていなかったのですが、偶然にもyoutubeでこの録音に行き着き、それまでの「グールドのモーツァルトはあかん」という先入観があっと言う間に崩れ去りました。こんなに粒立ちの良い真珠のような音をことごとく並べられただけでもう十分呆気に取られてしまうのですが(第1楽章のカデンツァ!)、暗い炎がいつまでもブスブスと燃えているような仄暗い情熱を途切れさせない演奏であるのが驚きです。ライブだし、スタジオとは燃焼度も違うのでしょうね。それがまた第2楽章の天国的な響きと好対照な魅力を生み出していて、さらにその緩徐楽章にしても静けさの中にどこか憂いを隠し持った心惹かれる演奏です。バーンスタイン率いるオケもグールドの作り出す音楽に寄り添う好演。ソロの演奏とはまた違ったデモーニッシュさを生み出すのに一役買っています。グールド×バーンスタインと言えば数々の録音を世に送り出した名コンビですが、このような隠れた名演がまさかyoutubeに転がっていたとは。グールドの名演であるというだけでなく、数ある同曲の録音の中でも名演の誉れを受けて然るべきものではないでしょうか。ただ、ピアノソナタで見せたようなモーツァルト像を期待する人には物足りないのかも知れませんね。
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