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間違えないで下さい

 よく質問されることですが、器楽部はピアノサークルではありません。ヴァイオリンやチェロの方もいますし、オーボエやフルートの会員もいます。前はマリンバの方もいました。原則、電子楽器以外はどの楽器でもOKです。会員同士で気軽に自由にアンサンブルを楽しむことが出来るのは器楽部ならではだと思っています。
 室内楽好きの人達は実際たくさんいて、近年はサークル内外の有志によって毎年春にアンサンブルだけの演奏会が行われたりしています。そのくらいには室内楽熱の強い人々の集まりでもあるので、ピアノ以外の楽器の人もどしどし入ってきて欲しいです。そのうち器楽部のメンバーだけでオーケストラを結成できると良いですね(!!)。
 そういえば、チェロの先輩がブラームスのクラリネット三重奏曲をやりたがっていたのですが、A管を持っているクラリネット吹きがいなくて断念していたので、どうぞA管クラリネットを吹いている方はうちのサークルに来て下さい。共用譜の棚を漁ってみると、シトコヴェツキー編曲の弦楽三重奏版ゴールドベルク変奏曲とかリムスキー=コルサコフの五重奏曲(fl, cl, fg, hr, pf)といった、楽器の豊富な時代はこういう曲もやったのかなあと思わせるような楽譜が出現してきて、微笑ましいような歯痒いような……。サークルのBOXには楽器を置く場所もあるので、楽器の持ち運びがいちいち面倒だなと思っている方もどうぞご心配なく。
 私もショスタコーヴィチのピアノ三重奏曲第2番をやろうとして、冒頭のチェロを弾ける人がいなくて(先輩に頼んだら「無理」と投げ返された)断念していたので、冒頭のフラジオ三昧を乗り越えられるチェリスト募集中です。

《私の好きな録音②》
 ウィリアム・カペルの名前も、数年前のSONYからのCD11枚組BOXの発売などで認知されるようになっていたらいいのですが、それとも自分がマイナーだと思い込んでいるだけで本当はかなり有名なのでしょうか? 何はともあれ、好きな録音という訳だからひとまず好きなピアニストから選んでみようかという話です。前回のリパッティと並んでカペルは自分の中で燦然と輝きを放っている人で、初めてちゃんと聴いた時には化け物がいたものだと魂を抜かれたものです。
 困ったことに、これはリパッティも自分にとってそうでしたが、カペルもまた奇跡的名演のオンパレードで『至極の名録音』と一つに決められるような演奏家ではありません。極論を言ってしまうと「全部聴いて下さい」となるわけですが、そもそも各演奏家から一つずつと決め事があるわけでもなし(そんなちゃんとしたコラムではない)、いっそのこといくつか挙げ連ねてみようかと。
 まずはショパンのソナタ第3番を、定番と知りながら。とりわけ一気呵成に弾かれた第4楽章、聴き終えて数分は神経全てが麻痺したような感覚です。個人的なことを言わせてもらえば、この傑作についてはリパッティとカペルの録音だけでもあとは何も要りません。この演奏を聴いて、私はすぐさまこの人の虜になりました。
 次に思い浮かぶのは、少し入手しづらい録音ですがブラームスのピアノ協奏曲第1番になります。ライブ録音なのでミスタッチが散見されてオケとずれることもしばしばですが、一体それが何だと言うのでしょう? これほどまでに燃焼度の高い、まるで若きブラームスの情熱を憑依させたような演奏の前に、そのような言及は蛇足も過ぎるというものです。ミトロプーロス率いるニューヨークフィルも触ったら火傷しそうなほど燃え上がってるし、カペルもピアノたった1台とは思えないような轟音で受けて立つしで、こんな鬼気迫る演奏を他に求めようとすればそれこそホロヴィッツくらいしか思い当たらないのではないでしょうか。しかし私が真骨頂だと思うのは、嵐のような第1楽章の後に響く第2楽章の静けさと祈りです。カペルの演奏はこの上ない平静と安らぎに満ちていますが、あくまで熱を失うことはなく、それが聴いていると心の奥深くが静かにざわめき立つようです。そして後半の、音楽が静まってピアノが一人だけになり、トリルが長く上昇していく、その最高潮からゆっくりと下りてくるフレーズの何と美しいことか!まるで光が地上に降ってくるかのようです。この演奏をもって音楽史上の奇跡と呼ぶことを私は躊躇しません。
 あと挙げるとしたら、ラフマニノフのパガニーニ狂詩曲ベートーヴェンのピアノ協奏曲第2番になるでしょうか。プロコフィエフの協奏曲第3番も忘れられません。ソロの演奏ならバッハのパルティータ第4番とかシューマンのロマンス嬰ヘ長調もいいですね……。
 このままだとカペルの全録音に手が伸びてしまいそうなので止しておきますが、いろいろ選ぼうとしながら聴いてると、改めてどれもこれも素晴らしい演奏ばかりで全部紹介したくなっちゃいます。これで「ブログ主がここまで白熱するピアニストってどんな演奏なんだ?」と興味を持たれた方はぜひともCDを聴いてみるなりyoutubeで探してみるなりで彼の世界に浸って頂ければ幸いです。
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