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第121回定期演奏会、無事終了

 定演終了ということで、今回もつつがなくプログラムを終えることができました。来場して下さった皆様には感謝しかありません。アンケートに答えて下さった方も多く、内容を読みよく反省して、今後の定期演奏会の発展に役立てていきたいです。私個人としても、頂いたコメントを糧にして、より良い音楽を奏でられるようにしていきたいと思っています。
 今回のプログラムは、ベートーヴェンやショパンといった演奏会でお馴染みの作品がなく、わりかし渋いものが並びました。リストやラフマニノフでも馴染みの薄い曲でしたし、グリーグやフランクはそもそも派手さのない作曲家、クレストンに至っては作品はおろか名前すら知らなかった人も多かったのではないかと思います。それにもかかわらず、じっくりと耳を傾けて聴いて下さったお客様がたくさんいたというのは、この上なく幸せなことです。演奏する側としても、そうして聴いてくれる人達がいることを胸に刻んで、音楽の名に恥じないよう益々精進していく思いです。
 次回の定期演奏会は、恐らく来年の6月になると思います。今後とも京大音研器楽部をよろしくお願いいたします。

《今日の1曲 ~第26回~》
『組曲 第4番 Op.61 "モーツァルティアーナ" / チャイコフスキー』

 「前回紹介した曲が、モーツァルトの"メッカの巡礼"変奏曲だったじゃないですか?」まで言って合点が行く人は、結構な物知りの方だと思います。チャイコフスキーといえば6曲の交響曲に多数のバレエ音楽、ヴァイオリン協奏曲にピアノ協奏曲など、クラシック音楽を語る上で欠かせない作品を生み出しています。それらと比べてしまえばこの曲はさほど有名ではありませんが、チャイコフスキーの魅力的な世界を語るにはうってつけの作品です。
 作曲されたのがちょうど交響曲第4番と第5番の間の時期で、この間の10年はチャイコフスキーにとってまさに"危機の年"でした。結婚はしたものの相手となかなか折り合いが悪く、これが原因で果てはモスクワ川に投身自殺を図る程精神的に追い詰められていました。また、創作上のスランプに陥っていたとも言われ、4つ目の交響曲を書き終えてからずっと大作に取り掛かることはなく、それでもまるでリハビリのように小規模な管弦楽曲を量産しています。『組曲』と銘打たれた4つの作品は全てこの時期に生まれたものです。
 『組曲第4番』は全4曲から成り、それぞれがモーツァルトの作品をチャイコフスキーが管弦楽用に編曲したものです。チャイコフスキーはモーツァルトを敬愛しており、『弦楽セレナーデ ハ長調』もモーツァルトの音楽への思慕から作曲されています。モーツァルトの編曲で曲を作るという構想は長年温めていたもののようで、他作品の管弦楽への編曲で手腕を発揮する彼らしく、モーツァルトの原曲に新たな魅力を添えるような美しい作品に仕上がっています。第1曲は「小さなジーグ K.574」、第2曲は「メヌエット K.355」、第3曲は「アヴェ・ヴェルム・コルプス K618」をかのリストがピアノ用に編曲したものを更に管弦楽用に編曲し直していて、最後の第4曲では「"メッカの巡礼"変奏曲」を管弦楽に編曲しています。

『組曲 第4番 Op.61 "モーツァルティアーナ" / チャイコフスキー』
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