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定演特集 ~その4~

定演特集も4回目ということで、プログラムの後半に移ります。
ブラームスがロマン派音楽の後半を担った作曲家だというのはその通りなのですが、あまり馴染みのない頃は「硬っ!」というのが最初の印象でしたね。ロマン派にしては珍しく構成力がずっしりとしっかりしていて(他の作曲家がしっかりしていないというのではない)、その枠組みの中にロマン派的な溢れんばかりの詩情を詰め込んだように聴こえました。
交響曲なんかは特にそうですが、彼はベートーヴェンやモーツァルト、バッハといった過去の偉大な作曲家を尊敬すると同時によく研究していて、先人達が意識していた「曲の構成」について深く学び取り、その結果、曲の枠組みをかなり堅固に扱っています。ブラームスの曲と向き合った時にまず感じる巨大さは、この研究成果による構築力の表れでもあるのでしょう。ベートーヴェンについては、もはやコンプレックスに近いものがあって、交響曲第1番が構想から完成まで20年近くを要したというのは有名な話ですね。結果としてあのような偉大な作品が生まれた訳ですから、その20年には感謝してもし切れません。
ブラームスは自己批判の強い人で、気に入らない作品は容赦なく破棄したとか何とか。その割にはオペラを除くあらゆる分野に作品が残っているんですよね。合唱曲にも多く作品を残しており、"ドイツ・レクイエム"などは有名な部類だと思います。
今回演奏されるのは、"2つのモテット 作品74"という無伴奏合唱曲からの第1曲目です。題名を邦訳すると「なにゆえに光が与えられたのか?」となりますが、ここではブラームス自身が聖書からテキストを選び、そこに曲を付けています。全体は4部から成っており、「どうして生まれてきたのか」という問いと、それに対する答えを明らかにしていく形で曲は進んでいきます。

〈今日の1曲〉
『ヴァイオリンソナタ第4番 ニ長調 Op.1-13 / ヘンデル』

ヘンデルはバッハと同時代人ですが、活躍の仕方は全く異なっていました。そもそもバッハが当時活躍していたかどうかは疑わしいものがありますが……。バッハが一生をドイツから出ることなく過ごし、ボチボチの名声を得ながらひたすら神の御前に作品を生み出し続けたのに対し、ヘンデルは当時の音楽界におけるスーパースターとしてヨーロッパを渡り歩き、オペラなどの劇場音楽で一般に名を轟かせていました。
ヘンデルを聴いて思うことは、そのメロディの豊かさです。キャッチーで耳に残る旋律。オペラやオラトリオなどの音楽ではその本領が発揮されているようで、その頂点があの「ハレルヤ」になります。バッハと比べてもその差は顕著で、いくらバッハと言えどもヘンデルの煌めくメロディの前ではくすんでしまいます。彼のメロディメーカーぶりは純粋な器楽曲に関しても言えることで、このヴァイオリンソナタも、第1楽章の冒頭から引き込まれるような旋律美に心動かされます。
バロックだと言って難しいことを考えずに、純粋な旋律美を追求したい時に聴くならヘンデルに限りますね。

『ヴァイオリンソナタ第4番 ニ長調 Op.1-13 / ヘンデル』
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