スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

定演特集 ~その1~

定演特集その1です。ひとまずプログラムの順にやっていこうと思うので、ショパンのスケルツォ第2番からスタートしていきます。

どのくらい市民権を得ているのか分かりませんが、巷ではこの曲を指して"スケ2"と呼びます。「今度何弾くの?」「スケ2だよ……」という風に使います(ちなみにスケルツォ第3番は"スケ3"なので水戸黄門みたいですね!)。
ショパンについては言わずと知れたというところが多々あると思いますが、何気なく耳にする曲でも実はショパンの曲でした、なんていうことはまだまだあるのではないでしょうか。それ程、ショパンの作品は人の心に受け入れられやすいということだと思います。
ショパンはスケルツォを全部で4つ書きました。どれも素晴らしい曲なのですが、中でもこの第2番は超の付く有名曲。冒頭の呟くようなフレーズを聴けば、誰でも「あの曲か!」となるに違いありません。「スケルツォ」はイタリア語で「冗談」という意味を持っており、多楽章形式の曲では中間楽章で登場することも多く、ベートーヴェンなどは交響曲やソナタの中でスケルツォ楽章を用いることがよくありました。
「ショパンはスケルツォに黒い服を着せてしまった」と評したのはシューマンでしたが、確かに、ショパンのスケルツォはそれまでのものと比べるとより性急で破壊的なまでの荒々しさを時折見せます。少なくとも冗談には聴こえません。とは言っても、始終暴れ回っている訳ではなく、形式的には急‐緩‐急となっており、安らぎや祈りといった感情を与えてくれる箇所もちゃんとあります。こうしたコントラストで魅せるのが、ショパンの作曲の巧さです。
ショパン自身もピアニストであり、彼の作品のほとんどはピアノのための作品です。本人がピアノ演奏を熟知していたおかげで、演奏中のどれだけの難技巧でも、手の理屈に合わないことは要求されません(ほとんどの場合はね……)。スケルツォも例外ではなく、見た目とんでもないことをしているようで、その壁はちゃんとした努力を積み重ねれば越えられるようにできており、弾きおおせた後の快感は本当に気持ちの良いものです。
これまで多くのピアニストが取り上げ、演奏家のみならず一般の聴衆も虜にするのは、やはりショパンの天才があってこその業です。

〈今日の1曲〉
『5声のシンフォニアと協奏曲 Op.2 より第1番 / アルビノーニ』

上でショパンをやったからと言って、このコーナーでもショパンを取り上げるとは限らない……。
"アルビノーニのアダージョ"で有名な作曲家ですが、実はあの曲って偽作です。音楽史家のジャゾットが、発見したトリオソナタの断片からまとめ上げたという話でしたが、ジャゾット自身の手によるものだろうという見方が強いようです。
アルビノーニはイタリアの作曲家で、生前はオペラの評判が良かったようですが、現在では専ら器楽曲の作曲家として認識されています。バッハと同時代の人で、バッハはアルビノーニに関心を寄せ、アルビノーニの主題によるフーガをいくつか残しています。
この時代らしく、緩急緩急の楽章立てによる教会ソナタ形式で、5つの声部から成り立っている曲です。「声部」なんていう言葉が出てくると、難しそうで構えてしまいがちですが、込み入った音楽ではなくむしろ色彩的で抒情的な音楽です。第1楽章の出だしから徐々に声部が増えてきて一緒になるところなど、崇高な意識さえ芽生えて来るようです。各声部の対話がこんなに美しく描き出されているのも本当に喜ばしいことです。バッハが関心を持つことも分かるような気がします。

『5声のシンフォニアと協奏曲 Op.2 より第1番 / アルビノーニ』
スポンサーサイト

コメントの投稿

非公開コメント

検索フォーム
RSSリンクの表示
リンク
ブロとも申請フォーム

この人とブロともになる

QRコード
QR
上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。