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共用譜

器楽部には「共用譜」といって、サークル会員が共用で使っている楽譜があります。ピアノ用の譜面はもちろんのこと、アンサンブル用の譜面もかなりあって、これらを器楽部の会員は自由に使うことができます。私の場合には、弾いてみたい曲があったらひとまずこの共用譜を参照して、譜面(ふづら)がどんな感じか確かめることが多いです。
器楽部というサークル自体はだいぶ古くからあるのですが、どうやら昔はサークルの経費で楽譜を購入していたみたいで、共用譜の中には「京都大学音楽研究会」の判が押してあるものもあります。しかし近頃ではサークルとして楽譜を購入するということはなく、会員が退会と同時に楽譜を寄付していったり、恐らくは誰かの忘れ物だったのだろうけれど持ち主不明でいつの間にか共用譜として扱われている楽譜もあったりします。つい先日の大掃除中にも何冊か楽譜が発掘されて、今では共用譜棚の中にしまわれています。

私は楽譜がたくさん置いてあるとついつい漁ってしまう癖があって、自慢ではありませんが、何回も共用譜棚の中身を引っくり返しているうちにどこに何があるか大体覚えてしまいました。こうした楽譜たちを見返していくと、過去の器楽部の人達がどんな曲を演奏し、どんな音楽に興味を持っていたのかが垣間見られるような気がして、足跡をたどるようでとても面白いです。中には「一体誰がこんなのやったんだ?」と思ってしまうようなものもあって、覚えているうちでもメシアンの"鳥のカタログ"やショスタコーヴィチの"ヴィオラソナタ"あたりは、見つけた時には結構びっくりしました。

共用譜はピアノソロや連弾・2台ピアノから弦や管を含む室内楽まで、多種多様な楽譜が保管してあります。コンパや打ち上げをBOXで行う時などは、ここから適当に引っ張り出して即席でアンサンブルしてみるなどということもしばしばです。
楽譜漁りというのもあまり褒められた趣味ではありませんが、自分がまだ知らない作品や親しみのない作品と出会うという意味ではなかなかに有意義なことではないかと思います。やはり楽譜も使うからこそ価値があるものです。そういう形で音楽との出会いがあるということも、器楽部における楽しみの一つと言えるのではないでしょうか。
ただし、使った楽譜はちゃんと元あった場所に戻しましょう。

〈今日の1曲〉
『ブランデンブルク協奏曲第5番 ニ長調 BWV1050 / J.S.バッハ』
第3楽章が以前に何かのCMで使われていた記憶があります。それを知らなくても、あのスキップするような主題には聴き覚えがあるのではないでしょうか?
バッハという作曲家については、偉大すぎて逆にそれが取っつきにくさを生み出していると感じることがしばしばあります。確かに彼の神聖かつ荘厳な音楽は感動的で比類ないものですが、それだけではとても堅苦しい人のようです。そうでない彼の作品にはユーモアセンスや世俗的な感情といったものが豊富に含まれています。このブランデンブルク協奏曲にしても、「こんなに楽しい曲を書けるものなのか!」と思わずにはいられません。
ヴァイオリン、フルート、チェンバロ。この三者の幸せな対話はまるで陽気なおしゃべりのようでもあります。こうした曲を皮切りにして、バッハの敷居の高さが払拭されていってくれればいいなあ。

https://www.youtube.com/watch?v=DZei2q0nA3c
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